<インタビュー1>瀬戸あゆみ 「おとなしいわたしを強く見せてくれる表現がファッションだった」

"どれだけ大人になっても、自分のすきなもの、 心からときめくものに常に囲まれていたい" Sisterhoodは、女の子だったあなたのお姉さんのような存在。

瀬戸あゆみ

瀬戸あゆみ

ASOBISYSTEM所属モデル。「Aymmy in the batty girls」デザイナーとして活動。2019年10月にDear Sisterhoodのプロジェクト開始を公表。2020年1月にブランドリリース。

大人しくて自分の表現したいことを正直に伝えられなかった過去から一転、人と違うことがしたいと強く思うようになった彼女は「ファッションは自分を強く見せる武装」だという。

Zipperの専属モデルを経験し、アメリカ古着の魅力に気づいた瀬戸あゆみに焦点を当てながら、彼女のファッションに大きな影響を与えたアメリカカルチャーについて徹底的に追っていきます。

最初はゴスロリから

瀬戸あゆみ ファッション

 

 
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ファッションに目覚めた、大好きになったのは何歳頃ですか?

 
 
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瀬戸

中学2年生ときに『KERA』という個性的なゴスロリの雑誌を立ち読みしたことが始まりですね。

人と違うことがしたい思いが強く、人と同じ洋服を着てても意味がないと思い、ファッションに目覚め、原宿に行くようになりました。

次に雑誌の『Zipper』を読み始めて、ゴスロリなどのすごい激しい方向性じゃなくても、自分がおしゃれだと思う範囲で個性的になれるんだって思い始めて。

そこから今の系統のファッションに傾倒し始めたって感じです。

 

 

ファッションは強く見せる武装であり、表現できるツール

瀬戸あゆみ ファッション

 

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どうして人と違うファッションをしたかったんですか?

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瀬戸

ファッションは自分を強く見せる武装のようなものだと思っています。それまで結構おとなしいタイプの人間だったので、今もそうなんですけど、自分の感情を表に出すのが苦手だったんです。

自分の存在意義を見出したくて、個性的なファッションで強く「武装」するようになったのだと思っています。

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おとなしいこととファッションが個性的なことはギャップがあるわけではないんですね。

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瀬戸

逆にという感じだと思います。

話すこと自体あまり得意ではなく、文章を書いたり、写真で伝えたりする方が得意。ファッションも自分がこういうのが好きで、こういうことを考えている人間なんだということを表現する1つのツールであると感じてます。

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中学生か高校生のときに、ファッションという「武装」を手にしたんですね。

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瀬戸

そうですね。高校2年生の時に原宿でスカウトをされたことがきっかけで、スナップ撮影や雑誌の撮影に呼ばれるようになり、読者モデルとして高校2年生の最初の春から世間に出始めました。

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ファッションで表現するようになった時はどんな気持ちでしたか?

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瀬戸

最初はゴスロリファッションをしながら田舎に住んでいたので、ジロジロ見られたり気まずいこともありました。でも逆に、人と違うことで自分にはこれがあるんだという強みを感じて、自信が持てるようになりました。

オタクな趣味があってコンプレックスもあったかも



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おとなしくて自分をあまり表現できなかったというのは、コンプレックスとしてとらえていたのですか?

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瀬戸

コンプレックスだったと思います。

もともと学校でオタクな趣味があって、そんなにイケイケのグループにいたわけでもなく、スクールカーストの下のほうにいるように感じていたんです。

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オタクな趣味って何だったんですか?

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瀬戸

わたしすごく腐女子だったんですよ。BLとか大好きだったし、自分でも小説を書いていました。

今大人になり自分も恋愛して、リアルな生活の方が楽しくなってから、入り込めていないんですけど。

『Zipper』の専属モデルとして8年



瀬戸あゆみ zipper

 

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スカウトされた後は専属の読者モデルになったんですか?

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瀬戸

そうです、『Zipper』の専属モデルになりました。

16歳で始めて『Zipper』がなくなる直前まで出ていたので、トータル8年間ぐらい雑誌のメインモデルとして活動をしていました。

「自分の個性を」――ときめいたのはアメリカの古着

瀬戸あゆみ アメリカ

 

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モデルとして活動されている間、ファッションの向き合い方はどのように変化してきましたか?

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瀬戸

『Zipper』という雑誌が変わっていて、自分でスタイリングを組むんです。

特に個性を大事にしてる雑誌だからこそ、自分のアイデンティティを持っておかないとこの世界で生き残れないって気付き始めました。

ただ、最初は自分が好きな系統がはっきりしていなかったんです。

カリスマ性があるモデルさんが出て人気だったので、自分は何が好きなんだろうと考え始めました。コーディネートルームに並んだ洋服たちを見た時に、自分がときめくものがアメリカの古着だったんですよ。

バンドTシャツ、アメコミのTシャツ、またチェックのネルシャツやデニムなど。そこから原宿の古着屋さんに行き、店員さんと映画の話をしたり、カルチャーの話をいっぱい聞いて、どんどん映画や音楽といったカルチャーに夢中になっていきました。

ハンバーガーがすごく好きなのも、実際に映画の中でハンバーガー食べるシーンに憧れがあるから。

“Aymmy in the batty girls” を立ち上げる前にセレクトブランドをやらせてもらっていました。

LAに行ってみて、古着を中心としたスタジャンやコンバースなどを買い付けたり、LAのカルチャーを肌で感じたりしていました。

80年代のアメリカはポップで分かりやすくキャッチーだった

瀬戸あゆみ アメリカ

 

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どうしてアメリカのカルチャーやLAに惹かれたと思いますか?

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瀬戸

元々派手なものが好きだったため、80年代のアメリカのポップでキャッチーなものに惹かれたんだと思います。

実際アメリカに足を運んでみて、チルな雰囲気を体で味わい、毎日海辺で夕日を見ることもできて、かつ買い物にもすぐにいける、自然と都会が同居してるLAの街並みがわたしはすごく好きだったんです。

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カルチャーっていう面ではどういう特徴があるんですか?

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瀬戸

特に映画が好きで、有名な所でいうと『E.T.』とか『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか。

わたしが個人的に好きなのは、アメリカのハイスクールムービーや、80年代の『ブレックファスト・クラブ』とか『プリティ・イン・ピンク』です。

ハイスクールムービーの第一任者で『ホーム・アローン』のジョン・ヒューズ監督が制作する映画とその世界観がすごい好き。

チアリーダーの女の子とアメフト部の男の子とみたいな、そういうお決まりの展開も好きですが、スクールカーストの底辺って言われてるギーグな女の子がハッとする発言をしたりするところも好きですね。

もちろん、映画に登場する人たちのファッションが好きで影響されてました。

好きなものは同じ

でも引き算を覚えて変化してきた

瀬戸あゆみ まゆげ

 

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瀬戸

好きなものは変わってはいません。

ただ、10代の時はコーディネートに対してプラスばかりしていたんです。

派手なものに派手なものを組み合わせた格好をすることで「瀬戸あゆみ」というものは有名になっていきました。

ただある時、時代の流れでノームコアというシンプルな服装が流行っていた時に、雑誌もその流れに乗り、派手なコーディネート禁止するような雰囲気がありました。

その際に、今まで好き勝手していたコーディネートができない苦しさも味わいつつ、よりお洒落になれるかもしれないとの可能性にかけて、今あるお洒落から引き算をしていくことを覚え、それが今に繋がっています。

瀬戸あゆみによるブランド「Dear Sisterhood」のInstagramアカウントをフォローすれば、ブランドの最新状況をチェックできます。